姿勢を意識する
人類は進化の過程で四足歩行から二足歩行になりました。しかし、基本的な骨格は四足歩行の状態で安定するように構成されているため、二足歩行の私たちは姿勢を意識しないと、バランスがすぐに崩れてしまいます。
<自分の姿勢をチェックしよう>
◆壁を背にして立つ
あごを引いて立った状態で横から見た時、頭・肩・お尻・ふくらはぎ・かかとが壁に付きますか?
◆鏡に全身を映す
正面から見た時、体の中心が地面と垂直か、肩と腰の線が地面と平行になっていますか?
※こんな方は要注意です!
・頭や肩が付かない
頭が前に倒れて壁に付かない、肩甲骨ではなく背中が壁に付くという時は猫背の可能性があります。猫背は肩こりや腰痛の最大の原因です。
・ふくらはぎが付かない
猫背や腰の反りすぎなどで体の重心が正しい位置にないと、ひざが曲がるため、ふくらはぎが壁に付きません。
・左右の肩や腰を結ぶ線が地面と平行ではない
肩や腰の線が左か右に傾き、体の中心線が片側にズレています。カバンなどで左右の片方だけに負担をかけていませんか?
<良い姿勢のメリット>
良い姿勢は見た目が美しいだけではありません。
- 肩こりや腰痛が改善
良い姿勢とは、骨格とそれを支える筋肉とのバランスがとれている状態です。肩や腰に余計な力が入らないので、肩こりや腰痛が改善されます。
- 呼吸がしやすくなる
猫背だと肺を保護する胸郭が狭くなり、空気を多く吸い込めません。良い姿勢だと胸郭が開き、空気を十分に取り入れられます。
- 自律神経が整う
背骨の中にある脊髄から自律神経が全身に伸びています。良い姿勢により自律神経が正常な状態に保たれ、心臓や消化器系がスムーズに活動します。
- 血流が良くなる
良い姿勢により胸郭が開き、自律神経が整うことで、血液の循環が良くなります。さらに、体の中の老廃物も排出されやすくなります。
- 体幹が鍛えられる
良い姿勢を保つためには骨格を支える筋肉が丈夫でなくてはなりません。言い換えれば、良い姿勢をとることで、体幹の筋肉が鍛えられます。